Q&Aにも結構きていますが、わかるようでわからない?のが「暖機」と「慣らし」だと思います。
いずれも、直接バイクの調子に影響してくるものですので、ここで簡単に(というのは、慣らしも暖機も人によってまたは技術者によって
見解が違う場合がありますので、あくまで参考意見としてお聞きください。
また〜「俺は新車なんか乗らないから「慣らし」は関係ない!」なんて〜いわないで!
中古でも長期保管後の動き出しには、やはり慣らしが必要(だとおいらは)思いますから!
☆ 慣らし ☆
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距離は?
新車時の慣らしは目安として、1000Kmと思ってください。
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方法
慣らしとは、基本的には、動く部分すべてにいえることで、エンジンに限ったことではありません。
(おいら的には、人も含めて慣らしだと思いますが・・・)
まずは禁止事項
●急加速、急発進
●オーバーラン(レッドゾーンを越えてエンジンを回すこと)
この2点が、主な禁止事項です。
方法は・・・
回転計(タコメーター)の最高回転の半分以下の回転域で走る。
禁止事項を守った上で、ノッキングさせるほど低い回転域も使わない
新車時の慣らしは、具体的には、最初の100KMほどは、回転域をできれば3000rpm以下に抑えてゆっくり走って
(大体それでも60km/hくらいは出せるはずです。)ください。
=よく〜だぁ〜っと高速で一定速度で慣らせばいいんだ!なんてことを言う方がおられますが、これはよくないと思います)
つぎに〜500Km位までは最高回転」の半分くらいで、その後は100Kmごとに1000rpmくらいずつあげていき、
1000Km間際では、レッドゾーンに入れない範囲で、走って慣らし完了です。
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回転計(タコメーターのないバイク)
これは車種ごとに違いますので、はっきりとはいえません。
バイクについてくる取扱説明書に、ギヤごとの速度域が表示されていると思います。
これを参考にして、各ギヤの最高速度の半分くらいで走るとよいでしょう。
☆ 暖機 ☆
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方法
始動方法についての、チョークの使い方は「チョークの話」に詳しいので割愛させていただきます。
暖機運転は、エンジンの準備運動だと思っていただいたらわかりやすいかと思います。
方法は、チョークを使ってエンジンをかけた場合は、チョークが完全に戻せて、アイドリングが安定するまでおいておく。
自動チョークの場合は、アクセルをあおってみて、回転が、普段のアイドリングの回転くらいになるまで、おいておけば、完了です。
水冷エンジンのバイクで、水温計がついているものであれば50℃を超えた位、目盛りの最初の線から離れて針が少し動いた位で大丈夫です。
☆ なぜ必要なの? ☆
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慣らし
慣らしとは、動く部分の初期の「あたり」をつけるために必要なものです。
エンジンなどの内部の部品は、新品のときには、切削時のささくれ(バリといいます)や許容範囲内の誤差などがあり、しばらく動かすことによって、
スムーズに動くようになります。
と同時に、磨り減ることによって「遊び」(これにつきましては「遊びとクリアランスとガタ」に詳しいです)が増えるので
これをチェックするためのものでもあります。
これは、チェーンなどにもいえて、慣らしをするとチェーンが伸びます。
これは初期の伸びで、この後は、安定していきます。(もちろん徐々に伸びますが)
これらのことがありますので、新車時の慣らしは、大切であるとともに、できれば、オイル交換を含む点検は、
500Km、1000Kmで行うことをお勧めします。(メーカー推奨1000Km)
また、新車に限らず、「チェーン交換時」「タイヤ交換時」にも慣らしは必要です!
特にタイヤは!いきなりフルバンク!=即転倒!の危険があります。
タイヤの慣らしはよく「一皮剥く」といいますが、接地面すべてを満遍なく慣らすの難しいでしょうから、最初の100Km
位は抑えて走りましょう。
また中古車や、乗らない期間の長かったバイクは、最初の500Kmくらいは、軽く慣らしてあげるとその後調子よく走れますよ!
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暖機
金属は、冷えると収縮して、温まると膨張す性質があります。
特にエンジン内部は、「適温」に温まった時の「クリアランス」考えて組みつけてあります。
冷えたエンジンをかけて、この適温にしてやるまでを暖機運転といい、その間は、できるだけ「負荷」をかけないようにします。
とはいえ〜ただ待っているのも退屈でしたら・・・
☆オイル漏れや水漏れなどのチェック
☆軽くストレッチ
☆ヘルメットやグローブなどのチェックと手入れ
などしてるといいかもしれません。
テキストだけのページになってしまいました・・
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